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雑学File:20 -音で世界を"視る"少年-
やぁ、おめえら久しぶりだな。
オレか?オレはパチンコ三昧さ。その話はまた今度な。

今日の話は人間の可能性を無限に感じる話だぜ。
『音で世界を"視る"少年』。タイトルからして感動的だろ?

アメリカでの話だ。ある男の子がこの世に生を受けた。
その子の名はベン・アンダーウッド。
2歳になった頃、彼は網膜ガンに侵され、両目を摘出し視力を失っちまったのさ。

その後、彼は点字を勉強し、杖を使う事を習得した。
彼の家族は優しく彼に接してくれた、だが、学校じゃそうはいかねぇのさ。
杖なんか持ってたら、馬鹿にされ誰かに折られちまうんだ。
彼は杖を持つ事を嫌った。

そして、彼はある特殊な能力を身につけたんだ。
それは継続的に舌打ちをし、口から発する音のエコー(反響音)によって、まるで世界を視るように物体の外形や距離を掴む事ができるようになったのさ。
周囲の物体の特質さえ掴む事が出来るんだぜ。
音の大小により、物体までの距離を正確に把握するのさ。
まさにデアデビルの話だな。

彼が5年生の頃の話だ。
クラスメイトの少年が、面白半分にベンの顔を殴ったんだ。
ベンは、いつものように舌打ちを始め、走り出し、殴った彼を捕まえ殴り返したんだそうだ。
「壁や、停車している車、そういう何もかもが聞こえるんです。このゲームならば僕は誰にも負けません。」現在14歳になる彼は言う。
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彼を知る人は皆、彼が盲目であることなどまるで信じられないという。
毎日友人らと共に外で遊び、キックボールやスケートボードを楽しむベンの姿は、普通の子供たちと何ら変わることがないからさ。
ただ一点、その間中、ベンが常に舌打ちをし続けているという点を除いてはな。
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このベンの能力は、「反響定位 - エコーロケーション」と呼ばれるものだ。
一般にはコウモリやイルカといった動物特有の能力として知られている。
聞いた事があるだろう?
盲目の$エコーロケーション専門家であるダン・キッシュ氏は
「彼の技術は全く希有なものだ。彼は人間の知覚能力の限界を超えている。」とはっきり断言する。

そんな彼が恐れたもの。それは水だ。
しかし、同時に彼が最も興味を持つものも水だったんだ。

そして、ベンは自らの可能性を切りひらく新たな挑戦を開始したのさ。
彼はサンディエゴの水族館へと向かい、そこでイルカと共に泳ぐという貴重な体験をしたんだ。
それは単に水への恐怖を克服する事だけが目的じゃあねえのさ。
反響定位のプロフェッショナルであるイルカに接し、彼らがいかに音をたて、反響定位を用いているかを知るための体験だったんだ。
「ねえ、聞いてよ。彼女の舌打ちの早いこと!」ベンははしゃいで言ったそうだぜ。
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そして彼は45分間に渡ってイルカのサンディと泳ぎ、サンディの歯やヒレの感触を確かめた。
同水族館のイルカ専門家、ボブ・マクマイン氏によれば、
イルカの立てる音を聞き分けることが出来る人間は本極めてごくわずかであるとゆう。そしてボブ氏は彼が18歳になったら、いつでもここで働くことが出来る。と言ったらしいぜ。

ベンの視覚世界は、確かに暗闇なのかもしれねぇ。
しかしその驚くべき聴覚は、彼の世界を鮮やかに縁取るのさ。
ベンは将来、数学の教師、あるいはプロ・スケートボーダーになりたいと話している。
しかしそれさえもまた、彼の可能性のほんの一部にしか過ぎず、彼が本当に望むならば、何にだってなれるんだろうぜ。
「僕は自分が盲目だとは決して言いません。ただ、見えないだけなんです。」
ベンはそう語る。


人間の可能性を感じる話だっただろう?
きっとどんな人間も何にでもなれるんだ。
そこには努力が必要だがな。もちろん報われない事もあるだろうさ。
だがな、何かになる人間、成し遂げる人間、報われた人間は、誰もが必ず努力をしているのさ。


俺にも不思議な能力があるんだぜ。
何かって?
俺にも見えるんだ。
未来の俺ら二人の幸せな暮らしがな。ニヤリッ


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